有頂天物理学徒

近大物理学生の進捗とか

考える力について

考える力

最近読んだ本で

『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』 著 上田正仁

 がある。

東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方

東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方

 

 近畿大学の物理学コースの堂寺教授のおすすめの本で読んだのだが、これがなかなかおもしろかった。

一番印象に残ったのが、問題発見能力(のような言葉だった気がする笑)についてで、自分が”わからない”についてしっかりと分析することが大切だという。

大きく分けて

  1. 知識がないからわからない
  2. 答えはあるけどわからない
  3. なにが”わからない”かをわからない

というもので、なるほど自分はこの過程をすっ飛ばして物事を考えているなと思った。この過程を踏むことによって、アプローチがもちろん変わってくる。具体的には

  1. 調べる。
  2. 分析して、要素にわける。
  3. 関連分野を調べ、絞っていく。

と言った具合だ。これは、研究と言う分野においては重要であるとも筆者は言う。なぜなら、先行研究との差異や独創性というものが必要になるのが研究である。特に3が研究を始めるときに重要になってくる。自分がやっているのは、あくまで学部レベルではあるけれど、この方法は大いに自分を助けるであろうと思う。他にも興味深い内容が多かったので、読み返したいと思う。